地元探訪 除山登山

大鹿の100年先を育む会」では、今後の環境の変化を追うために住民主体の植生調査を行っています。
毎月、飯田市美術博物館の専門研究員の方を講師に、村内の深山、深渓谷に足を踏み入れています。今月は地元探訪 釜沢の奥 「除山」(のぞきやま)に分け入りました。
その昔、南北朝のころでしょうか。当時の都から逃れてきた高貴なかたが御所平(釜沢)に居を構え暮らしていました。その人は、山深い谷間の生活の合間に都の方角を臨んでは「ああ、あの山がなかったら都が眺めることができたのに・・・」というような趣旨の恨めしそうな歌を詠んでいますが、そこに登場するのが「除山」です。まさしく山頂は覗めない山でした。
雨がやんで、だんだんと降りてきている紅葉が一層鮮やかです。そんななか少しコアな地元探訪登山の始まりです。今年度の植生調査の総決算。
色づく葉っぱを1枚1枚手に取りながら「これはなに?」「これは○○だ」なんて事をしっくりくるまでやりながら、ややハードな尾根歩き。
オノオレカンバ、コミネカエデ、ヤマナラシ、アカシデ、アサダ、サワシバ、ホソエカエデ、アズキナシ・・・
それぞれが個性的な色彩を展開しています。1枚1枚の葉っぱが山の芸術品です。拾わずにはいられません。
風が吹けば赤や黄色、オレンジに色づいた葉がきらきらと降り注ぎます。1500mくらいの紅葉が抜群でした。里に降りてくるのも間もなくです。
標高2000mを過ぎたあたりで、林の間から赤石岳が雪をかぶっている様子が伺えました。里からは確認できませんでしたが、なんと初冠雪です。
そして最高のビューポイントに到着。荒川三山、赤石 大沢、丸山、奥茶臼、前茶臼、栂村山、聖岳も見える豪華なビューポイント。素晴らしいおかずを前にお昼ご飯をいただきました。
歩いてみなくては、分からない事が多いということを再認識した登山となりました。
大鹿村にはまだまだ発見されていない、前人未到のオアシスがありそうです。来年度もどんどん自分たちの「足」で確かめていきます!