「大鹿の100年先を育む会」では、植生専門家ナビゲートのもと定期的な植生調査を行っています。
今日は小渋川の支流の小河内沢を遡り、雨乞いの滝を目指しました。
昨年もこの川の支流をよく行き来しましたが、小河内沢をつめるのははじめてです。
川沿いはクサギとフサフジウツギの甘い香りが漂っています。
大日影沢との出会いの所まではすたすたと歩き、そこから先の未踏の地は少し、眼を利かせながら植物たちを見ながら進みました。
花盛りはコウシンヤマハッカ、カワミドリ、ソバナ、アズマレイジンソウ、キタダケトラノウ、メタカラコウ、ウスユキソウ。
全体に紫色の花が目立った印象です。
川底や左右の岸壁は石灰岩が点在し、それを象徴するような感じでイワウサギシダがどこを向いても石灰岩の割れ目で自生していました。
歩くこと4時間30分あまり、小河内沢のどんずまり、雨乞いの滝に到着です。
女性的な滝という印象。対面するとロケーション的な効果もあるのか、やわらかい感じがします。
滝の名前からして、雨乞いの儀式が昔はとりおこなわれいたのでしょうか?
滝の壺から「うおー、うおー」という声が聞こえるので、「修験者がいますか?」と冗談のつもりで同行したメンバーに聞いたら、「そのもです」といって指をさしているので、視線をむけると、
ひとり、生まれたままの姿で滝と戯れていらっしゃいました。
滝を眺めながら、ゆっくりと昼食をとり、滝壷周りを調査してから帰路につきました。
帰りは、石灰岩のウオータースライダーを楽しみながらしばし、夏休み気分を満喫。
大人もはしゃぎます。里に変えればちゃんと大人に戻りますと誓いをたてて、、、
天気も予報に反して上上。
満喫しました。
夏はやっぱり「小河内沢でしょ!」と、すこし興奮気味に噛みしめる晩夏の夕暮れでした。
≪けふのイモムシ≫
ヤマハンノキにヒサゴスズメを見つける。
カバノキ科食のスズメガイモムシ。
ヒサゴとはヒョウタンのこと。
なんだか涼やかで響きが好き。