冬山トレーニング

赤石山地の懐に暮らす私はおもわず、「裏山」!
と、いってしまうが、
冬は人を寄せ付けない神聖な空気に包まれる我らが赤石山地の稜線。

以前から憧れていた、裏山(赤石山地)の白い頂を目指すことにした。
講師に、H大学山岳部OBのM氏。
塩川から冬山演習の三伏峠を目指す。

AM 6:07 塩川出発

塩川沿いの雪積は10センチほど。
進めば進むほどにその雪は深くなる。
植生調査に春から夏にかけて入っているので
ここには、ホテイラン、カラクサシダ、この平にはコミヤマカタバミとマルバスミレノセット、ここには、コキンレイカ、ああ、ここにはアオチドリ、コタニワタリがあったなー、などと思いながら、わかんをつけてザクザク行く。

無彩色の静かな世界。
その中でもたまに木にへばりついている地衣類が生き生きとしていて目を引く。
雪の結晶のようにもみえる。
もしかしたら、彼らはこの季節雪の結晶を模倣しているのかもしれない。
崩壊しているところもオンシーズンよりは歩きやすい。
塩川小屋を通り過ぎて、何回か川を渡り、
2合目付近を過ぎるといよいよ急な登りになる。

ここまで来ると雪もひざ丈ぐらい。
誰もまだ入っておらず、ひたすら交代しながらラッセル。
こんなに体力いるんだ。ラッセルって・・・
後半は「ラッセル離脱」を早々宣言し、山岳部OBにお任せ。
夏だったら、たらたら歩いても4時間ぐらいで三伏につけるのだが、もしかしたら3倍くらい時間がかかるのかもしれない。
雪山恐るべし。。。

PM 3:37 7合目 手前にて野営 

雪をかいてテントを用意。
中で雪を溶かして明日の水を作り込む。
この雪水にはあたりのコメツガやら、シラビソの葉っぱが入り、この水で作ったお茶やらご飯やらなんだかさわやかな味になりました。

夕食:キムチ鍋

注:現在、塩川ルートは閉鎖されています。安全性は保証できません。原則、自己管理です。