「大鹿の100年先を育む会」では、身近な自然を更に深く学ぶ植物入門講座の第4回目を開催しました。
本日は村内外からおよそ24名余りの方が参加。
日頃、植生調査でナビゲートを務めてくださっている南信州植物調査会の蛭間啓さん(学術博士・学芸員)を講師に迎え、今回は「植物の社会」と題してナビゲートしていただきました。
今日は植物たちのコミュニティ(社会)のお話♪
例えばオオシカ谷のあるイヌブナの林を観察してみるとしましょう。
この林を構成する種を把握することでそこに暮らしているひとつひとつの植物の性質(生き方)、他の植物同士の関係性のあり方、そして環境との兼ね合いがみえてきます。その林(コミュニティ)の相関図がイメージできるのです。ある群目、群団にはニックネームみたいなのが付けられているので構成種がわかれば植物分類学的にも特徴づけられるものなのだと親しみがもてるかもしれません。さらに生物多様性のあり様をつかむことができるようになります。そこに地域の個性を発見できることもできるのです。
カタチあるものには名前があり、エネルギーがあり、そして知恵があります。そのすべてが絶妙に関係しあって全体が見えている。ミクロからマクロへ。マクロからミクロへ。植物の社会も。人間の社会も。小宇宙のなかに大宇宙を見るようでした。
■植物入門講座
次回いよいよ最終回 「バーチャル実践!草木の風におもいを馳せる」
2012年から行っているオオシカ谷の冒険をベースに草木たちの風を感じてみます。
日時:2月8日(日)午後2:00~
会場:中央構造線博物館
単発参加も大歓迎!!
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