朝の雨がおさまるのをまって下山。
昨日1時間かけて汲んできた水が捨てられず、
お土産としてザックの中に入れてみた。
重たくなる要素はないのに
かなり重く感じる。疲れのせいか・・・・・。
でも山の水で入れたコーヒーは美味しいのだから頑張ろう。
鳥倉登山口から旧道へ。
今日は、かつてつかわれていた登山道をトレースする。
データーでは旧道はもはや森の中に没しているらしい。
昔の地図をたよりに進んでみる。かなりきつい斜面。
寺沢の支流をまいていくルートを描いていたが
トラバースしすぎたらしく、完全に迷ってしまった。
迷いまぎれに山ぶどうがたわわに実ったまま干しブドウになっているところを見つけた。
むしゃむしゃ食べた。
なんで熊は食べてないのだろう?
晩秋用に熊が楽しみに残しているのかも・・・・
とか思いながら両手に紫色の幸せをかみしめる。
気配を感じて横を見ると
パートナーは焦っているらしく、不機嫌。
そこで、方針を決めてみた。
①豊口登山口に戻る
②河にでる
急な坂を登りたくないので②にした。
寺沢の支流にくだりおりるということにして黙々とすすむ。
ばてていても、長年の経験でとても速く歩いてしまう身体になっているパートナーのM氏には
後ろを歩いてもらう。「迷ったらカモシカに聞け」という経験に基づいて方向を選んでみる。
カモシカの足跡を見つけるとひと安心。結果、今回も裏切られることはなかった。
寺沢の支流を発見。沢靴に履き替えて下っていく。
さすがに下れない滝が現れたので懸垂下降で下る。
初めての実践だった。
ちょっと不具合もあったのでもう一回やりたいといったら
「ロープをだすのめんどくさい」と言われたので
里に帰っての課題と実習とすることに。
寺沢の本流にたどりつくと植林されたスギ林。
石垣もあり、田畑があった形跡。
地名の寺沢は寺があった場所とのこと。近くには栗も植えられていたので
整備されていた時はきっと明るい山道だったに違いない。
今は土砂崩れなどもいくつもおこっており、旧道はもはや没しているところが多い。
このようにして自然に返っていくのだと思う。
そこから歩くこと1時間あまり、駐車場にたどりつく。
今日も思わずたっぷり歩けました。
秋の小河内沢の源流を探る冒険
この渓谷の流量は、リニアの工事によって渇水期に8割減少する可能性があると言います。
さて、工事が着工となったらどのような変化が起きるのでしょうか。今回は渓谷の原始の姿を自分の中に留めておくための冒険となりました。
そのままの姿であってほしい小河内沢。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
また登りに行きましょう。
三伏峠発 7:00
鳥倉登山道 9:00
御所平 15:10