今年は梅雨に入ってしばらくしてから栗の花(つゆり)の臭いが漂い始めた。
いつもは栗の花が咲いて、梅雨入りも間近かな、と思うけれど今年は寒かったせいだろうか。
そして栗の木を見上げるとクスサンのシルエットが目に付く。
美しい蛍光グリーンをまとった毛虫だ。
気門が、青と水色のおしゃれなコントラストを見せるのもお気に入り。
いわゆる「毒」をもつ毛虫ではないと言われているが人によっては毛にかぶれることもあるようだ。気持ち次第といったところだろうか。
私はかまわず集めた彼らをぞわぞわと手に乗せる派だ。
このクスサンを村内では「しらがだゆう」という。
隣町のひとは「しらがたろう」という。
少し土地によって呼び方が違うようだ。