「あの木にぶる下がっているのはなんですか?」
1000mを越える森の中を案内すると
必ずと言って聞かれる。
「ああ、あれは(個人的に)通称仙人といわれています。」とまず答える。
正式な名前はサルオガセという地衣類だ。
木に絡まっているのでてっきり寄生していると思われがちだけれど、木に寄生している訳ではない。
彼らは、風に飛ばされたりしながら、水と光だけで生活を送っている。
まさに「仙人」の名前にふさわしい。と個人的に思っているだけだけど。
憧れの生き方だ。
木に絡まっている彼らに会えたら是非その生き様を観察してほしい。