日別アーカイブ: 2019年9月16日

【10月の学習会情報】シリーズ 南アルプスから学ぶ会 第4回「ユネスコエコパーク 南アルプスはどこへ」のお知らせ

シリーズ 南アルプスから学ぶ会 第4回 「ユネスコエコパーク 南アルプスはどこへ」

希少な原生自然の価値を残す南アルプス。
周辺自治体は世界自然遺産登録をめざし、その一里塚として、自然と人間の共生を目指すモデル地域のユネスコエコパークに南アルプスは登録されました。しかし山梨県、長野県の周辺自治体が今進めているのは山肌に穴を空けて貫通させるリニア新幹線の建設。
本当にこれでいいのでしょうか。
静岡県知事はJR東海に対してGOサインを出さないままです。
静岡でいったい今起きていることは・・・
そして「世界級のリゾート 山の信州」はどこに向かうべきでしょう?

【佐藤博明さんからのメッセージ】
静岡では、リニア新幹線の南アルプス・トンネル工事に伴う、毎秒2㌧の大井川の流量減少は、流域の10市町に暮す62万人の生活用水と12,000ヘクタールの農地をかんがいする農業用水など、〝いのちの水〟を失うことにつながります。
静岡県は、こうした事態を深刻に受け止め、この問題が解決しない限り、工事は許さない姿勢を示しています。
県民生活を守る立場から当然の対応です。
もちろん、問題はそれだけではありません。
リニア・トンネル工事に伴う残土処理による、自然環境の破壊や土砂災害の問題もあります。
静岡県が反対しているため、リニア工事が遅れ、開通が先延ばしになるといった、国策的工事をタテに取った「批判」は、本末転倒も甚だしい妄言です。
これらの事態を容認すれば、これまで関係3県・10市町村が長年にわたって取組んできた南アルプスの世界自然遺産登録はもちろんのこと、ようやく手にしたユネスコ・エコパークも、その価値を失ってしまいます。
世界自然遺産登録やユネスコ・エコパークの認証に関わってきた立場から、私は、リニア新幹線・トンネル工事は、とうてい認めることはできません。


<日時:2019年10月19日(土)>
■参加費:1000円
*学習会のみ参加の場合は500円、見学会は会員無料
*翌日は大鹿歌舞伎の公演が市場神社で行われます。

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【第一部】 13:00~14:30
『大鹿村リニア現地見学会と小渋谷紅葉ツアー』

■集合場所:大河原「ディアイーター」前(新小渋橋の右岸側です)
*乗り合わせの都合があり参加者は事前に連絡ください

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【第二部】 15:00~17:00
学習会『ユネスコエコパーク 南アルプスはどこへ』
お話 佐藤博明さん
<プロフィール>
元静岡大学学長。南アルプス総合学術検討委員会、静岡市南アルプス世界遺産登録学術検討委員会委員長

■学習会会場:大鹿村、上蔵地区の集会所
(大河原中心部から車で10分、駐車場は福徳寺前)
*場所がわからない場合はお問い合わせください

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主催:大鹿の十年先を変える会
TEL:0265-39-2067(宗像)
メール:munakatami@gmail.com
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