【風景】季節の進行を感じるフサザクラ

昨夜から、渡り鳥のミゾゴイの鳴き声が聞こえるようになりました。

ウボウ ウボウ とどこで鳴いているか特定できないような深い広がりをもった鳴き声が響きます。近くの田んぼでは耕耘機で土を掘り起こし農事が本格的に始まろうとしています。

大鹿村へとつづくダム沿いの道ではダンコウバイの黄色の花が終盤を迎え、アブラチャンの明るい黄色とワインレッドの花芽のフサザクラが目につくようになりました。
世の中は桜の開花を待つばかりとなっていますが、私はこのフサザクラのワイレッドを見かけると、いよいよ春だな、と思います。近づいてみると花弁のようなワインレッドのそれば雄花だと言う事に気付きます。内蔵されている雌花と結びついてやがて結実します。
こういう花のつくりは、古典的な種類の特徴だと言われているようです。

東アジアに分布する1科1属 フサザクラ。

機会があれば観察してみてください。川沿いの崩壊地によく見かけます。