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【大鹿れぽ】上蔵(わぞ)地区の二百十日の行事

今日は朝から防災訓練、日赤奉仕団と村の行事盛り沢山の一日。
しめは住まいのある上蔵地域の二百十日のお念仏の行事に参加した。
立春から数えて二百十日のこの頃は、台風の特異日。もっとも現代では二百十日より前に台風がくる事が多くなったように感じるが、田んぼでは稲が開花・結実する大事な時に台風の被害から守られるようにと念じる行事だ。ちょうど台風が近づいているので念仏を唱えておこう。
集まった15名ほどが車座になって大きな数珠を「(照るように)ナンマイダ」と声に出し念じながら回す。
この恒例の仏事は以前は主に集落のお年寄りが取仕切るものだったと言う。2時間余り数珠を回し念じていたそうだ。現在は行事は短略化はされているものの、集落の人たちと場を共有する場であり、祈りの儀式の存在にかつての暮らしぶりの有り様や人々の思いに想像を巡らせることができる貴重な機会となっている。お念仏の後は直会。今年の田畑でのそれぞれの挑戦や年配者が栽培方法等について教授する場面もあった。
私の7瀬ほどの田んぼはまずまずの評価をいただいた。

台風が去って土地が安定したら収穫作業がいよいよ始まる。

旬の食材たより

オオシカ谷は、黄金色の稲穂が風に揺れる季節となりました。
山ではいち早く色をつけたヤマボウシの実が赤く色づき、収穫時を教えてくれています。
庭の栗のみが落ち始め、茶巾絞りがお出迎えのお茶菓子になりました。

山の標高の高いところではキノコもお目見え。
現在、チチタケ、ハナガサイクチ、アミタケ、アカヤマドリタケ、サクラシメジ、アンズタケなど収穫しており、キノコの状態をみて美味しくご提供中。

引き続き、右馬允の昼の営業はお休みしております。
右馬允のお料理はご宿泊の予約をお取りになってお楽しみください。(一泊20,000円~)
伊那谷でランチをお探しの方は、高森町のフランス料理店「スジュシール」をお選びいただければ幸いです。

【山れぽ】禿岳レポート

大平宿滞在中に登れる山は、夕日が奇麗に見える夏焼山や
すりこぎ山など複数箇所あり、いろいろ楽しめそうだ。
今回は峠から1時間ほどで登れる禿岳に登ってきた。

大平宿から車で10分の大平峠が登り口となっている。
足下に花崗岩の砂利を踏みしめて登る感じが伊那山地の山だなとおもう。
登り始めて20分ほどで尾根に出るがその手前がすごい笹薮で歩きずらい。
尾根に出てからは比較的ゆるやかな道を往く。ここは管轄が県なのか、笹薮が刈られていて快適だ。
途中、いくつかキノコも目に付くが、ことごとく毒キノコばかりで
今日の夕食のおかずとはいきそうにない。

50分ほどで頂上につく。
中央アルプスの前衛の山並みや、木曽方面を望むと御岳山も見渡せる良い山だった。

【伊那谷の宿泊】飯田市大平宿の宿泊レポート

二泊三日で飯田市大平宿の古民家に宿泊してきました。

飯田市大平宿は、江戸時代から飯田市と木曽を結ぶ宿場町として栄えた場所で、標高1150メートルの高原である。
1970年に集団離村して廃村となるが住居はそのまま残り、その後の保存運動もあって日本で唯一、廃村に宿泊できる場所となっている。

集団離村した当時のまま残っている状態なので電気も水も引かれている。個人的には二泊三日の生活の中で不便さはまったく感じなかった。
しかし、火だけは薪なので現代生活にどっぷり浸かっている人たちはその点は一番不便に感じられる要素かもしれない。
囲炉裏で煮炊きし、米は竃で二回炊いた。食事のことをやっていれば大概1日終わる。
ここでの生活でもっとも良いと感じることは、携帯電話が繋がらない点だ。外部との連絡は公衆電話のみとなる。
個人的には今年の春から携帯電話はもたない生活を選んだので、どこにいようと捕まることはないけれど、
「ケイタイなし」の生活は一般的ではないだろう。しかし、ここでの生活はその携帯電話からはなれることができる貴重な場所なのだ。

飯田市から管理を任されているHさんにお話を伺う機会を得た。
利用者に若い2、30代のカップルがいるとすると大抵、男性はしょんぼりして元気がなくなっていくのだそうだ。
どうやら、火がうまく起せないのが一番の要因らしい。一方で女性はどんどん元気になるらしい。
少し前の不便な生活のなかでお互いの本質がさらけ出る場所でもあると話す。
婚前の「大平チェック」、いいかもしれない。

メルヘンな稜線

小一時間で稜線にでる。途中、クロマメノキが食べごろで
ついつい時間がかかってしまった。
大聖寺平からの道はまだガスっていて、陽は登っているが薄暗い中をいく。
ガスがかかっているから、足下の花々がより鮮やかに登り道を楽しませてくれる。

チングルマの綿毛とウサギギクのセットが旬らしい。
チングルマの赤い穂に白っぽい綿毛が沢山ついていてそこに水滴がはらんでいる。
光のかがやきも加わってなんともメルヘンな世界を演出している。
小赤石の手前の窪地の花畑まで来ると、「もう今日はここまででいいかな」と思うくらい見事な稜線の花々が出迎えてくれた。
チングルマ、ウサギギク、ミヤマシオガマ、タカネヤハズハハコ、ミヤマコゴメグサ、タカネマツムシソウ、イワギキョウ、トウヤクリンドウ、ミヤマシシウド、イワオトギリ、ノギラン、ミヤマアキノキリンソウ等。夏山はなんだかんだいっても瑞々しくはなやかでいい。
カメラのシャッターを切って、興奮気味に過ごした。

小赤石を通り過ぎてしばらくすると雷鳥の親子に出会った。
ひなは二羽だった。赤石岳の頂上に到着するとまだガスっていて視界は開けない。
とりあえず赤石大明神に挨拶をすませ、しばらく山頂で天気の回復を他の登山者と待った。
5分もするとガスが晴れ、聖や富士山、大鹿の谷が見渡せた。爽快な気持ちになったところで
ゆっくり引き返すことにした。

広河原小屋の前は相変わらず強い獣臭がしていたので
少し緊張気味に通過した。熊はテリトリーをもたないというがお気に入りのスポットはあるらしい。

小渋川の徒渉コースは遭難者も多く近年そんなに人ははいらないのかな
とおもっていいたけれど下山途中に5人の登山者に会った。
今日は「山の日」だったということを下山して地元紙で知った。

~タイム~
起床 4:30
テントサイト出発 5:00
大聖寺平 6:00
小赤石 7:20
赤石  7:50
赤石出発 8:20
大聖寺平 9:10
テントサイト着 9:50
出発 10:35
広河原小屋 12:10
高山の滝 12:50
七釜橋 13:45
駐車場 14:20

赤石岳小渋川の渡渉コースの様子

天気が良く時間がとれたので久々に赤石岳に出かけた。
ここ2年くらい赤石講を企画した日に天候が悪く
川を溯る赤石岳への山行は断念していた。

川底が大きく変化していた。
流れと渕の深さの変化はここ数年で著しいものがある。
救助隊がペナントをつけていったのか
沢山の赤いしるしが目立つ。はじめてここに入る人は安心するだろう。
でも小渋川の象徴的な大きな石にも大胆に赤いペンキが吹き付けられているのは
いくら安全性の為とは言え、なんだか複雑な気持ちがする。

ペナントは無視していつものように左岸と右岸は1度往復し、
あとは左岸の岩を登っていくスタイルで広河原小屋に到着。
足回りを整え再度出発する。

広河原小屋の前に近づくと熊に出会った。
大鹿人によれば今年は4年に一度の年で、熊が多い年にあたるという。
山に入る時はいつも以上に気をつけるよう言付かっていたが
もれなく遭遇してしまった。
至近距離だったが彼はご飯を探し中なのか、地面を嗅ぎ回っていてなかなか私の存在に気付いてくれない。
手を叩いて存在を知らせてあげるとすぐに視界からいなくなった。

その後は、お決まりの急登をいく。

~タイム~
湯オレの駐車場発 10:30
小渋川徒渉スタート 11:00
高山の滝      12:00
広河原小屋着    13:10
広河原小屋出発   13:30
大聖寺平まで3キロ地点 16:00
舟窪手前100m地点
(いつものビバークポイント) 16:30

大鹿発・ミニコミ誌「越路(こしじ)」の7号が発刊されました。

越路は「大鹿の十年先を変える会」の会報です。
右馬允にて購読することができる他、年間購読の受付けも可能です。

今号のコンテンツ(今号の表紙画モデル・カシワマイマイ 通称名:鬼ケ城)
・「トラストの森カフェ」建部 由美子(『リニア新幹線を考える相模原連絡会』事務局)
・「学習会報告『河川敷・谷埋め盛り土』は安全か?」 前島 久美
・「課題への詩的音楽的アプローチは続く」 佐々木 昌(うたごえサークルやまなみ)
・「リニアを斬る侍たちに学ぶ」 金丸 宗(フリーカメラマン)
・「転がる石には苔生さず7」 難波 広
・「公開処刑があった日」 村上 らっぱ
・「伊那谷スケッチ 第37号 地元探訪 小河内沢 布引きの滝を行く」 前島 久美
・「たらたらと読み切り147『カワウソ特捜前線』」 宗像 充
・「とおせんぼ」(リニア情報)宗像 充/前島 久美

「大鹿の十年先を変える会」の理念は「自分たちのことは自分たちが決める/山と里、街と村、人と自然のいい関係/リニア新幹線失敗の早期実現」です。

「越路」は「大鹿の十年先を変える会」への完全カンパ・投げ銭方式で運営されます。ご協力をお願い致します。

編集・出版:大鹿の十年先を変える会
発行責任者:宗像充(長野県大鹿村大河原2208)
電話:0265-39-2067
mail:munakatami@gmail.com

【新刊発売】「南アルプスの未来にリニアはいらない」発売のお知らせ

大鹿の十年先を変える会から「南アルプスの未来にリニアはいらない」が発行されました。
2016年雑誌「山と渓谷」に「南アルプスを生きる」というタイトルで連載された全12回が集録されています。

【もくじ】
■ 「現実になったリニア災害」 宗像充
■ 「自然はひらめきを産む母体」 前島久美
■ 「『第二のスーパー林道』は必要か?」 塩沢久仙
■ 「危機に瀕する南アルプスの高山植物」 鵜飼一博
■ 「南アルプスは人と自然の共生のモデル地域」 佐藤博明
■ 「早川町奈良田・山郷で受け継がれた文化のオリジナリティー」 深沢守
■ 「南アルプストンネルの危険性」 松島信幸
■ 「自立した登山者たちの登竜門」 掛川義孝
■ 「『美しい村』の歴史と文化を守れ」 中川豊
■ 「水が濁り魚が死んでからではもう遅い」 村田幸信
■ 「『リニアは巨大なスマホだ』利便性追求の果てにあるもの」 成瀬陽一
■ 「村の苦悩を生き抜いた霜月祭・大鹿歌舞伎」 中繁彦
■ 「みんなの南アルプスにする為ために」 若松伸彦

右馬允では税込み1000円にて販売中。是非お手のおとり下さい。
Amazonでも取扱中です。

著者:宗像充
発行:「大鹿の十年先を変える会」
発売:オフィスエム