カテゴリー別アーカイブ: オオシカ谷の昆虫

【自然観察】エゾヨツメ

「春の三大蛾」と言われている妖精たちがいる。
縁側の掃き掃除をしていたところエゾヨツメにあった。
静止姿勢は翅を閉じるため、ちょっとお願いして翅を広げてもらった。

雄の個体。やや赤みがかったオレンジ色に近い茶色と後翅の青の紋のコントラストが鮮やか。
青色の紋の中央には白い模様があるが、私はいつもキノコを連想してしまう。

【季節のお便り】カメムシの大移動中

庭の黄色のもみじが一晩一晩 色づいていきます。
寒さを重ねるたびに紅葉は進み、
生き物たちの冬支度も始まるのです。

気温の降下に伴いカメムシが移動しています。
右馬允は築100年の日本家屋のため、虫達の越冬に好都合な隙間がいっぱいあります。
そこで彼らは越冬の為に家の中に入ってきます。
自然のサイクル上、一般的なイベントです。

申し訳ありませんが、カメムシたちとの相部屋は避けられない状態の季節に入りますので予めご了承ください。
(カメムシの大移動シーズンはおおむね10月から11月)

「虫が極端に苦手な方」はこの時期のご利用を避けていただくのが無難です。

右馬允は「大地は私たちに属しているわけではない、私たちが大地に属している」の理念に賛同しています。右馬允では駆除用のガムテープの貸し出しはおこなっておりません。

カメムシ君からの手紙が届いています。

~カメムシ君からの手紙~

こんにちは。ようこそ! 信州 右馬允へ。

あなたがこのお部屋で見かけるぼくたち、
カメムシたちの多くは「クサギカメムシ」という種類です。
現在、ぼくたちは冬を越すために、大移動の最中です。
右馬允のような古い日本家屋は隙間がいたるところにあるので、入りやすいのです。
あなたの滞在中、これでもかってくらい、
いろいろな所でぼくたちを見つけてしまうかもしれません。
けれど、こわがらないで。
ぼくらは、ただ移動しているだけなんだ。また春が来たら外にでていくよ。
だから、つかまえようとせず、そっとしておいてくれると嬉しいな。
もし、あなたが力づくでつかまえようとすると、
臭い液を体から出してお部屋が臭くなっちゃうかもしれないよ。
虫が苦手なひとはぼくたちを外につまみ出そうとするけれど、仲間はたくさんいるんだ。
この季節は、ぼくたちを空気と同じような存在として感じてもらえるとうれしいな。
ほら、空気はつかまえて外に出したりしないように、ただそこにあるだけなんだ。
このオオシカ谷にはたくさんのいろいろな生き物たちがいるよ。
みんなそれぞれが、ここで生きていく力を前の世代から受け継いでいるんだ。
そんなチカラを感じていってほしいな。

【蟲暦】クロメンガタスズメ

夏の終わりにトマト畑から捕獲してきたクロメンガタスズメの幼虫が蛹になって虫かごの中で成虫になっていた。

気温が低く凍えたようで、触ると「ぎう、ぎう」と鳴く!

気温が上がれば飛び立てるだろうか。

胸部の背面の模様が骸骨に見える事からこの名前がついているが、あたしにはマントヒヒに見える。映画 羊たちの沈黙のパッケージデザインになった蛾。

【蟲暦】クチバスズメ

庭の栗の木の下でスズメガイモムシを発見。蛹化寸前のぶりぶりちゃんだったので虫籠にいれておいた。翌朝、虫籠の底のをがちがちしているので庭に離したらすかさず潜っていった。
やっぱり自然の中で蛹化するのがいちばんなのでせう。
おそらく、スズメガ科にしては珍しいブナ科食のクチバスズメだとおもう。

【蟲暦】むちむちのアケビコノハ

近所の虫嫌いのおばちゃんの家の近くから引っ越しをさせて早5日。もともと色素が薄かった黄色いアケビコノハが終齢のむちむちになった。薄黄色の色素はもはや影を潜め、食したゴヨウアケビの緑を映している。アケビコノハのなかにキラキラの天の川。美しい空色の星をちりばめる。

【蟲暦】オオミズアオ

雨宿りをしていたら、オオミズアオの羽化したてに遭遇。何色と表現することが正しいのだろうか。薄青緑色・・・いや、ミズアオ色だろうか。
人間でいう手の前腕と羽根のエッジの赤ワイン色がアクセント。じっくり羽根を乾かして元気なイモムシ(卵)を産んでください。

【蟲暦】タケカレハ

ススキをじっと見る。そうすると彼はいる。
ススキ食のタケカレハ。
こっくりとした明るい茶色に、グレー、レモンイエロー、のストライプカラー。通称、紅茶スポーティーを配するドクガ。前年の枯れたススキの色合いに溶け込むので見逃しがち。毒針を持つ毒牙なので注意が必要。グレイッシュなトーンで決めているおしゃれいもむし。

【蟲暦】モモイロツマキロコヤガの朝焼け

美しい羽根の模様にモモイロ吐息で1回で名前を覚えてしまった。ユリ科の植物を食べて成虫になる、と図鑑であるのだけれどあたしは、彼女をクズの葉っぱの上でしか見たことがない。ともあれ、山の朝焼けを思わせるような優美な羽根の文様に唸る。