カテゴリー別アーカイブ: 検証リニア問題

リニア現地ガイドを実施しました

20161122_photo01大鹿の100年先を育む会」では、「リニア計画の今」を知ってただくためのリニア現地ガイドを行っています。

今日は伊那市からY様ご一行3名の受け入れ。
大河原の中心市街地を高台から眺め、ざっくりと計画を説明。
Yさんは何回も村内のリニア計画予定地を巡ってくださっているようだったので
ニーズにお応えし、橋梁予定の場所までご案内させていただきました。

今日は日差しが戻ってすがすがしい青空のもと自慢の風景も楽しんでいただけました。

「リニアって大鹿村のどこを通るの?」
「環境はどのように変わっていくの?」
「大鹿村の人はどんな気持ちでいるの?」

長野県最大の工事現場、大鹿村から見えて来る「リニア計画」の実態を
地元有志がご案内させていただいてます。

リニア現地ガイドはあなたからのカンパで運営しています。

ご用命は、oshika100nen@gmail.com まで。
お気軽にご相談下さい。

大鹿リニアを止める実行委員会 通信第3号 発刊

20161116_photo01大鹿リニアを止める実行委員会より通信第3号が発刊されました。

今朝、村役場にて出勤してくる職員に配布した他、
主に村内ポスティング中です。

通信コンテンツ
・「理解と同意」これが実態
・開通直前!?「ああ、大鹿ダンプ街道」 

通信はこちらからダウンロードしてください。

リニア・市民ネット 視察

20161106_photo01東京からリニア・市民ネット7名様の来村。
大鹿の100年先を育む会」では、リニア現地ガイドを担当させていただきました。今日は午前中から午後に渡ってのみっちりコース。お疲れ様でした。

リニア工事の現場になる大鹿村ってどんなとこ?
リニアはどこを走るの?
住んでる人はどんな気持ちでいるの?

など、ご興味のおありの方は、お問い合わせください。
リニア現地ガイドは、カンパで運営しています。

赤石御岳 初冠雪!

20161101_photo01今朝、雨がやみあたりは霧でしたが、だんだんと晴れ
姿を現した赤石御岳は雪をかぶっておりました。

初冠雪です。

里ではリニアの起工式など、物々しい感じでしたが、
そこに居合わせた誰もが谷から見上げる風景に
何かを感じたのではないでしょうか。

つまらないことでもめてないで、
ここにいるみんなで、
この地を守っていけたらいいと
切に願ういち日でした。

ものものしい里の感じは、以下のブログなどでレポートされています。
リニア中央新幹線を考える登山者の会
ジャーナリスト 樫田秀樹さんのブログ

「ああ、大鹿ダンプ街道」 開催

衝撃の学習会が開催されました。
「ああ、大鹿ダンプ街道」 

このタイトルがリアルすぎ、という感想もいただきましたが、
残念ながら、リニア工事沿線住民が近く直面しそうな事態なのです。

およそ40名が参加。

大鹿村はリニア工事で長野県で最も影響がでる地域です。
村内に変電所、坑口4か所、橋梁、変電施設が建設されさらに鉄塔9基、残土置き場、工事施工ヤード、他にも付帯工事の道の拡幅など、大きなインパクトが予想されます。

問題がてんこ盛りすぎて、今まで「残土」の問題は先延ばしにしていました。
この学習会に向けて、村内の置き場の候補地を巡る中で危険性も感じたところに、今日のお話は衝撃的でした。

千葉の君津市の事例を
佐久間充さん、佐々木悠二さんに伺いました。

私たちにできることはまだまだ残っていそうです。

「フライフィッシャー 12月号」に掲載

今年の8月にリニアについて取材を受けました。
釣り人の雑誌 フライフィッシャー 12月号 99ページに
リニアの問題点が掲載されています。
川の問題・・・・釣屋さんにとって大きな問題です。

リニアの認可取り消し、工事中止を求める活動のお知らせ

20161026_photo0110月28日に以下の内容で、認可取り消し、工事中止を求め
上記申し入れ、宣伝活動を行ないます。。

<国土交通省・環境省申し入れ>

●日 時  10月28日(金)10:00~  60分程度
●場 所  衆議院第1議員会館 第5会議室
●参加予定 大鹿リニアを止める実行委員会、本村伸子議員秘書

*人数把握のため、事前に以下までご連絡ください
080-6652-8301(宗像)
munakatami@gmail.com(10月26日まで)

<JR東海東京本社申し入れ>

品川駅前アピール(金)12:15~ 1時間程度
JR東海申し入れ 13:30ころ

*駅頭情宣に多数の参加をお願いします!

大鹿村は南アルプストンネルの長野県側の工事予定地です。
先日、大鹿村と議会が10月21日に
南アルプストンネルの着工同意を表明し、
村では11月1日(火)に起工式が開かれる予定です。

村は同意にあたって、JR東海と確認書を締結しました。
ところが、村は締結を表明後に内容をHPに発表し、
わずか2日間の周知期間で村議会は多数決で4対3で着工に同意しました。
村長は村内のケーブルテレビで住民に同意表明しました。

21日の信濃毎日新聞の朝刊では、11月1日の起工式日程が報道され、
JR東海のスケジュールのために、村の同意が組まれたのは明らかです。

工事が始まれば、南アルプスにはじめて穴が空けられるだけでなく、
村は一日最大1736台の工事車両、
坑口3カ所、残土仮置き場9カ所、送電鉄塔・送電線、
作業員宿舎等々、一大工事プラントと化しますが、
住民説明会では毎回異論がでても、JR東海は
その後の記者会見で「住民の理解が得られた」とくり返しています。

あまりにも住民をバカにし拙速な工事同意に、
観光関係者、地権者等、住民の反発も出ています。

そこで私たちは、住民の意見を直接届けたいと思います。

村からは2名が参加しますが、この問題に関心のある方、
南アルプスの自然を守りたい方の参加を求めています。
ぜひこの問題を広く知らせてください。

大鹿 リニア反対派の動き

今日は「リニア着工への同意」が村と議会で検討されるとのことで
抗議活動をしてきました。

朝8:00 大河原と鹿塩の合流地点で「NO!リニア」の看板を掲げ、通勤者などにアピール。

8:30 役場に出向き、「拙速な同意判断をしないでください」と「意見書」を手渡しました。その後、村長出席の全員協議会が始まるというので、「公開」を申し入れましたが、議会は「非公開」との判断をしました。

しょうがないので、役場庁舎前でマイクをもって抗議。
しかし、マイクの調子が悪く30分ぐらいで終えて、記者会見の準備をしました。

結果的に、議会、村はリニア着工に「同意」を示しました。

確認書の公表もわずか2日足らず、
その確認書の内容はといえば、JR東海の努力義務ばかりで
何か問題が生じた場合に役に立たない内容が並べられています。
さらに、工事期間10数年という村のあり方が揺さぶられるような大きな計画の着工同意が密室で行われるという、ありえない事態に唖然。

民主主義のかけらも感じられません。

これから、さらに問題の溝は深まるでしょう。

以下 「リニアを止める実行委員会」提出された意見書 全文

2016年10月21日
意見書

大鹿村村長 柳島貞康 様
大鹿村村議会議長 熊谷英俊 様
大鹿村大河原2208
大鹿リニアを止める実行委員会
宗像 充

いつも村政の向上のためにご尽力くださり、ありがとうございます。
 南アルプストンネルの着工に向けての協議が行われると聞き、密室での協議によって同意の採決を行うことは、民意軽視であることを申し伝え、本日の着工同意に反対いたします。同時に本日の全員協議会を一般に公開して下さい。
 私たちはリニア事業について反対する立場のものですが、賛否以前に、民意の解釈をJR東海に委ね、JR東海の民意の同意の解釈を前提に、村の理事者が着工同意をするというのは、民主主義の手続きを取り違えているのは明らかです。
 村議会はJR東海が提示した「工事用車両通行等に関する確認書」(以下「確認書」)案の修正を求めており、JR東海の回答を待たずに、多数決により確認書を了承したと報道されています。その点も手続き上の瑕疵があります。
 ところで、前回18日の全員協議会で着工同意を見送ったのは、確認書を住民に説明する期間が必要と報道されています。確認書が村のホームページにアップされたのは19日です。村議会が住民に説明する機会は一度もありません。そしてホームページにアップされた二日後の今日の同意採決です。いつどのように住民に説明をしたのか、村議会議員はそれぞれ説明責任がありますが、その点、明らかにしてください。
 なにより、このような経過を住民は報道によってしか知ることができません。報道に接しない者は口を挟む機会も与えられず、このような村と議会のやり方は乱暴以外の何ものでもありません。結論ありきの拙速な手続きであり、この手続き一点を見ても、村と村議会が住民ではなくJR東海のために同意を急いでいるのは明らかです。この点からも着工同意を容認することはできません。
 本来であれば、住民生活に関わる確認書を対外的に結ぶなら、その文面について住民の合意を得るために何度も説明を繰り返して内容を練るのが必要です。一度説明したからそれで足りると考えるのは、住民の側に立った考えではありません。村が本来の手続きから逸脱しているのは明らかです。
 以上、リニア事業への賛否を問わず、今回の同意取り付けのあり方について抗議した上で、以下確認書の内容について、意見を述べさせていただきます。村がすべきは、賛成の意見の方のために反対やリニア事業に対して判断がつかない人への泣き寝入りを強いることではありません。村民の生命と財産を守るのが自治体の仕事ですので、その点踏まえて、以下指摘いたします。

1 第2条の迂回ルートについて、迂回ルートは住民のためのものであり、迂回ルートが完成するまで工事車両が国道152号線を通行することに対して、説明会でも多くの反対意見が出て、その点についてJR東海は解決策を持ち得ていません。迂回ルート完成以前の国道通行は、大鹿村の生活環境を壊すものにほかならないため反対意見が出ており、それについてJR東海が解決策を持ちえない以上、JR東海の意見に合わせて、迂回ルート完成以前の国道通行を確認書に規定するのは不当です。
2 第2条6項、松川インター大鹿線の改修工事後、工事用車両によって、渋滞等の支障が生じた場合、道路管理者と協議して、JR東海が速やかに対応するとしても、その対応の中身が明らかではありません。JR東海の善意に期待する確認書の規定は空証文と同じです。対応の中身を明らかにしないままの確認書の文言は認められません。
3 第2条3項、ルート上の用地に関して、仮設桟橋の設計や安全性も明確でないまま、地主の承諾も得ず、村の義務を規定するのには反対です。
4 第3条の安全対策について、迂回ルートが完成するまでの間、交通誘導員の配置、通行速度の減速、車両通行台数の低減をJR東海が努めることになっていますが、いずれも、数値の規定がなく、JR東海の善意に期待するものとなっています。数値化してください。
5 第3条4項、やむを得ず全面通行止めにする場合の「やむを得ず」の範囲が不明確であり、住民生活を不必要に制約する危険があります。認められません。
6 第3条5項、「一般車両に不便をかけないようにする」について、具体的にどのように対処するのかが不明確であり、文言として明確にすべきです。
7 第3条7項、交通事故時の通行人や一般車両の安全で円滑な交通の確保について、前例にない規模での工事車両の運行の中で生じた事故については、その原因究明と再発防止策がなされることが優先されるべきです。そのための工事車両の一時通行中止を文言に入れるべきです。
8 第4条の交通時間帯について、3項の土曜日の運行について、説明会で地元の慣例違反(慣習は法ですので違法行為)を指摘する声があったにもかかわらず、JR東海は説明責任を果たしていません。このような規定を残していること自体、公序良俗に反します。また、工事の大規模性、かつ地元自治体が村内の観光道路での土日の通行止めを事業者にしないように求めていることを考えると、土曜日の運行を確認書に規定するべきではありません。
9 第4条4項、行事で工事用車両の通行に配慮する場合の、配慮の中身を明確にしてください。
10 第4条5項、発生土運搬車両の村内駐車について、現行計画通りに工事が進む可能性は不明であり、現行計画前提に、通行台数低減のための村内駐車の措置を講ずることには反対です。
11 第5条、通行ルートの大気質、騒音、振動対策等について、2項、不測の事態を避けるための測定調査であるため、JR東海には工事期間中は常に測定を義務付けて下さい。
12 第5条3項、測定頻度が年2回は少なすぎます。最低でも毎月にしてください。
13 第5条4項、環境保全についてのJR東海の努力規定は義務規定にしてください。
14 第7条、発生土の村内有効活用について、9同様、現行計画前提に村内の仮置き場の設置には反対です。

 以上、条文上の不備を指摘しましたが、JR東海と村との取り決めは民法上の債権債務の関係が発生するものです。民事契約は契約違反を前提に結ぶものであり、善意を期待して結ぶものでは本質的にありません。特にこの間、JR東海の説明責任は住民に不信を持たれておりますので、争いになった場合の住民の泣き寝入りを避けるためにも、努力規定や曖昧な文言は、行政の責任としてあらかじめ避けるべきものです。確認書の内容を説明する期間をわざわざ設けたのであれば、このような不備が想起される確認書を前提に、本体工事の着工を認めるなど、住民のことを考えればありえないことです。重ねて着工同意に反対いたします。

松島先生と巡る ~大鹿村内の残土置き場候補地~ 釜沢編

大鹿の100年先を育む会 リニア検証部」では、
リニア計画による村内残土置き場候補地の検証の為、
地質の専門家を招いて現地の観察会をおこないました。

今日は、釜沢地区の候補地2か所と釜沢坑口1カ所の地形を見て回りました。

釜沢地区の残土置き場予定地の一部は、残土を置いて道の拡幅も予定されています。周辺の石垣にある希少種の生育が心配されているところです。

置き方について指摘がありました。
ここは昔、少なくとも8000年前くらいは、
小河内沢の川底だったそうです。隆起量が大きいところ。
岩盤で安定したところまで置くのだったらいいけど、
村が示した場所は岩盤を乗り越えた地滑り地帯も予定地になっていました。

釜沢の坑口 ここは、本坑のずりを出すために工事期間使われ(10数年)
最終的には埋められる場所です。
小河内沢の右岸、釜沢水源の所沢の上部になります。
足を運んだ方も少なく
折角なのでみなで河をバシャバシャわたって見学しました。

釜沢坑口ができる場所は台地になっていて、
一見安定的な土地のようにうかがえます。
生活に利用した形跡(炭焼き)も見られますが、
松島先生いわく、「洪水でできた台地」とのことです。
さらに正面、小河内沢左岸は崩壊地。

もし36災害級の自然災害が工期中に起きた場合
大きな被害にあうことが予測されることが分かりました。

松島先生の経験値からの見立てでは
「所沢は枯れる」との予言が気になります。

改めて独自調査の必要性を感じ入った1日でした。

調査結果は10月30日に行われる学習会「ああ、大鹿ダンプ街道」で報告予定です。

参加費 500円 どなたでも参加可能です。