月別アーカイブ: 2013年10月

地元探訪 除山登山

大鹿の100年先を育む会」では、今後の環境の変化を追うために住民主体の植生調査を行っています。
毎月、飯田市美術博物館の専門研究員の方を講師に、村内の深山、深渓谷に足を踏み入れています。今月は地元探訪 釜沢の奥 「除山」(のぞきやま)に分け入りました。
その昔、南北朝のころでしょうか。当時の都から逃れてきた高貴なかたが御所平(釜沢)に居を構え暮らしていました。その人は、山深い谷間の生活の合間に都の方角を臨んでは「ああ、あの山がなかったら都が眺めることができたのに・・・」というような趣旨の恨めしそうな歌を詠んでいますが、そこに登場するのが「除山」です。まさしく山頂は覗めない山でした。
雨がやんで、だんだんと降りてきている紅葉が一層鮮やかです。そんななか少しコアな地元探訪登山の始まりです。今年度の植生調査の総決算。
色づく葉っぱを1枚1枚手に取りながら「これはなに?」「これは○○だ」なんて事をしっくりくるまでやりながら、ややハードな尾根歩き。
オノオレカンバ、コミネカエデ、ヤマナラシ、アカシデ、アサダ、サワシバ、ホソエカエデ、アズキナシ・・・
それぞれが個性的な色彩を展開しています。1枚1枚の葉っぱが山の芸術品です。拾わずにはいられません。
風が吹けば赤や黄色、オレンジに色づいた葉がきらきらと降り注ぎます。1500mくらいの紅葉が抜群でした。里に降りてくるのも間もなくです。
標高2000mを過ぎたあたりで、林の間から赤石岳が雪をかぶっている様子が伺えました。里からは確認できませんでしたが、なんと初冠雪です。
そして最高のビューポイントに到着。荒川三山、赤石 大沢、丸山、奥茶臼、前茶臼、栂村山、聖岳も見える豪華なビューポイント。素晴らしいおかずを前にお昼ご飯をいただきました。
歩いてみなくては、分からない事が多いということを再認識した登山となりました。
大鹿村にはまだまだ発見されていない、前人未到のオアシスがありそうです。来年度もどんどん自分たちの「足」で確かめていきます!

地元探訪 秋の散策 千丈ヶ岳

秋の天気は目まぐるしく変わります。今日は雨空が晴れたので、千丈ヶ岳へ日帰り登山を試みました。
おとなり長谷から北沢峠までバスが出ていて、なんとバスで2030mまで登れてしまします。
バスは満員、団塊の世代と思われる方が多い印象です。
1500mあたりの紅葉がすばらしく、オノオレカンバ、ミズメ、ハウチハカエデ、カツラ、イタヤカエデなどで構成される錦の中を進みました。
鋸岳の特異なカタチや甲斐駒ケ岳の花崗岩の白にわくわくしながら北沢峠に到着。いざ千丈ヶ岳を目指します。
比較的緩やかな樹林帯を2時間程歩くと、稜線です。ウラジロナナカマドの赤がキラリとひかります。眺めは最高。北岳と富士山のワンツーコンビや白峰三山など南アルプスの峰々から北アルプスも臨めます。北は一足早く雪化粧をしているようです。
千丈ヶ岳3033m到着。両サイドはカールです。以外にも山頂は暖かい風が吹き、30~40分お昼を食べてゆったりと過ごしました。
少しゆっくりしすぎた感がでたところで、最終の4:00発に間に合うようにかけ下ります。
お天気に恵まれ、豊かな山頂の景色を楽しみましたが、3000m級はこんなに気軽に登ってはいけないなということをどこかで感じます。今度は戸台から川沿いに目指そうと、心の中でつぶやくのでした。

季節のデザート

右馬允では朝食後、ご希望の方にオーガニックコーヒーをお入れしています。
付け合わせには、手づくりの季節のスイーツをご用意しております。今日は、自家栽培の「べにはるか」というサツマイモでスイートポテトをつくってみました。

週末のオススメ講演会

akaishipos131026台風のゆくえが心配なところですが、おススメの講演会のお知らせです。
巷で話題(?)の、中央構造線について最新のお話が聞けます。

<大鹿村中央構造線博物館開館20周年記念特別企画>
【講演】:「中央構造線の始まりから現在まで」
~日本で最大の断層である中央構造線の1億年の歴史をひもとく~
【講師】:早稲田大学教授 喬木秀雄さん
【日時】:10月26日(土)午後1:00~
【会場】:大鹿村交流センター(大河原地区)
※詳細はこちら

晩秋の山へ・・・

台風まえに、キノコ詣で。
紅葉がだいぶ進んでダンコウバイの黄色やウリハダカエデの黄色からオレンジがかった葉が
薄暗い林を明るくしています。
気温があまり下がらないので初秋にみるハナイクチが大量に採れました。
他、クリタケや晩秋のキノコ、シバッカブリという美味しいが収獲できました。
さっそく、すき焼きの具材に。

右馬允の庭の紅葉

右馬允の庭でいち早く色づく黄色のモミジ。ここ数日で黄色が凝縮されてきました。
いろいろな角度から楽しめます。お部屋で寝転がってみたり、上からみたり下からみたり・・・どうぞお楽しみください。