月別アーカイブ: 2018年6月

【イベント紹介】飯田市大平宿「囲炉裏端ヨガ」開催のお知らせ

信州・飯田 いろりの里大平宿にて
「囲炉裏端ヨガ」 開催のお知らせ

大平高原の自然に囲まれて「囲炉裏端」という空間を楽しみながらのびのびリフレッシュしてみませんか?

◆日時:
2018年7月29日(日)
2018年8月26日(日)
※どちらの日程でも参加OK

両日 午前11:30〜12:50(開場 11:10~)

◆場所:大平宿 http://www.oodaira.org
飯田ICから車で80分   からまつや(駐車場すぐ)

◆持ち物:ヨガマット、水分補給用のお水、手ぬぐい
※レンタル用マットもありますが枚数制限あり。ご協力をお願いします。

◆服装:「動きやすい」+「体温調節しやすい」服装でお越し下さい。
大平は約1200mの寒冷地です。体が冷えないように工夫してご参加ください。

◆料金:お一人 2000円
◆定員:15名 ※定員になり次第受付は終了します
◆参加方法:参加ご希望の方は予め「参加日」と「お名前」・「人数」を事前にメールにてご連絡ください。

◆お昼について:大平にはコンビニ・スーパーはありません。必要な食べ物・飲み物は各自ご持参ください。

◆講師:前島久美
大平の大自然に囲まれて、「囲炉裏端」という寒冷地ならではの生活空間を楽しみながら気持ちよく体を動かしましょう。「初心者の方から経験者の方までオールレベルでご案内いたします。

■企画:「いもむしクラブ」
■お問い合わせ・予約先:kumi.maejima@gmail.com (担当:前島)

「いもむしクラブ」は、“使って残す”大平宿の理念に賛同いたします。

時を外さない

今朝方は強い風と雨が吹き降りました。
そんな中でも、追肥の撒き時と畑に立たれる農業人。
今日は一日曇りで、時折雨が強く降ったりまた止んだりを繰り返しました。変わりやすい空模様。
野菜の苗を植えたり、
豆の苗を補填したりするのにぴったりの一日となりました。

フランス料理店「se jucher(ス ジュシイール)」オープン!

高森町上市田にフランス料理のお店
「ス ジュシイール」 オープンしました。

最寄りの松川インターから車で12分の立地です。
(※赤い屋根が目印です。)

◆Webサイト:http://sejucher-inadani.com/

◆営業時間
<ランチ>
11:00〜15:00 (L.O. 13:30)
<ディナー>
日曜及び平日(月〜木) 17:30〜21:00 (L.O. 20:00)
金・土曜 17:30〜22:00(L.O. 21:00)

◆定休日:火曜日

◆コース料理:3500円(税別)~
※夜はコース料理以外にアラカルトをご用意しております。

お気軽にワイン1杯からでもお楽しみいただけます。

◆ご予約・お問い合わせ TEL:0265-48-9025

地元食材中心に厳選した旬の食材を使ったフランス料理をお楽しみいただけます。
20席ほどのこじんまりとしたお店です。
ご予約をいただければ確実にお席をご用意いたします。
是非、信州高森町のス ジュシイールで
自然の恵みを感じながらごゆっくりお過ごし下さい。

オーナー 前島 充 (まえしま あつ)

地元探訪 小河内沢支流布引沢を行く③稜線の花々

非難小屋で一番暖かい玄関で3人一緒に体を休めた。
昨日のことを思うと暖かく、しっかり眠れた感があったが、
Nさんは4時に寝て8時に起きてしまい、それ以降余り眠れなかったみたいだ。
天気は曇り。ガスって見通しが利かない稜線歩きは植物が一層鮮やかに目に入るので嫌いではない。

Nさんはもう一日「楽園」を楽しむといって静岡県側の谷へ降りていった。
私は仕事の都合もあり、鳥倉林道へ下山。
この時期の稜線の花々はなかなか見ないのでゆっくりと植物をみながら歩く。
アマナの一種は小河内岳から前小河内までのある限られた範囲で咲いていたのが印象的だった。
三伏小屋に到着すると雨が降り出した。三伏小屋の主人が大切にしている小屋前の花畑では
サンカヨウが咲いていた。大きく広がった柔らかい葉っぱの上に白い花が咲いている。
この時期ならではの植物との出会いに嬉しくなった。

鳥倉の登山口に降りるとシロバナノヘビイチゴが「ビタミン補給をしておいき」と言わんばかりに
実を赤くしてくれていた。ひと時、口いっぱいにほおばってからコンクリート道を駐車場に向かって歩き始めた。

◆タイム
小河内岳非難小屋 出発     6:00
鳥倉駐車場          10:00

▲花
小河内岳〜前小河内 ハクサンイチゲ イワツメクサ アマナSP シコタンソウ
三伏より稜線 バイカオウレン ショウジョウバカマ キバナノコマノツメ キバナシャクナゲ ウラジロナナカマド
三伏お花畑 ハクサンチドリ ミヤマキンポウゲ? ムカゴトラノウ
三伏小屋前 サンカヨウ
登山道 オサバグサ コミヤマカタバミ ゴゼンタチバナ ズダヤクシュ ヒョウタンボクSP ギンリョウソウ マイヅルソウ

地元探訪 小河内沢支流布引沢を行く②布引きの滝の正体

シュラフカバーだけでは寒かった。
沢行前夜、H大山岳部OBのMさんが「シュラフを持っていくと重くなるからカバーだけで良いんじゃない」というので
軽量化も踏まえシュラフカバーだけ持参することにした。
寝床の準備をしていると「シュラフカバーだけ?Mさんはきびしいこと言うなあ」と
Nさんの分厚いダウンジャケットを貸してくださった。私のぺらぺらのダウンはNさんが着た。
ツエルトを張るスペースはなく、タープだけで寝るのははじめてだった。
私は寒くてもそれなりに眠れたけれどNさんは斜めでは眠れなかったらしく、
朝起きたらたき火の周りをなんとか平らにして、そこに丸くなっていた。
早々に朝食を食べて、出発。
布引き滝の右の草付きを登っていく。崩れやすい岩の草付きの悪い斜面で支点をいくつもとって登る。
比較的スムーズに滝の上部にでると10㍍の滝があった。
おそらく鳥倉林道からみえる滝は60m+10m。合わせて落差70㍍の滝が見えていることになる。
布引きの滝は2段の滝だということが分かった。
それ以降もまだまだ滝は続いていく、7m、7m、6mと連続する滝そしてゴルジュ状の滝は右をまく。
上流に進めば進むほど浮き石ばかりで安定しない川底になる。足に石を落とさないように注意深く進む。

「こんなところに穴はほれないよ」とNさん。歩きながら深く納得してしまう。そんな谷だ。
リニアは小河内沢の本流とほぼ並走して走る。だから支流の布引き沢が影響を受けないという保証はどこにもないが
この布引沢の影響は予測されていない。

雪渓が現れ始めると谷間の旅も終わりの予感。上部でもいくつかの支流が流れ込んでいるが
先頭を行くNさんは迷わず本流を選んで登っているようだ。
Nさんに「どうしたら本流だと分かるのですか」と聞くと、「川底が低い方が本流だよ」という。
私には、見て判断できる素材が乏しいようだ。

しばらく雪渓を潜ったり、登ったりしながら最後の岩場を登りきると布引き沢の源流にたどり着いた。
ここがあの滝の流れの始まりかと思うと感慨深い。
ありがたいお水をゴプゴプいただき、夜用の水を2リットルずつ汲んでいよいよ稜線へ向けて藪漕ぎスタート。
コメツガやシラビソがダケカンバ、ナナカマドになると稜線が近づいているいるなと思う。
けれど到達点が見えないので長く感じる。いや見えない方が黙々と進めるというものだろうか。
後半はお決まりの灌木のため、四つん這いスタイルでなければ進めない状態になり、
散々になって稜線2600m付近に到達。そう、4足歩行から2足歩行になっていく原始体験ができるのがアルパインスタイルの醍醐味なのだ。
そこから、快適な尾根歩き。タカネザクラが咲いていてお花見気分。キバナノコマノツメの群落にのほほんとしながら、人懐っこいホシガラスと挨拶を交わす。
体が回復してくることに小河内岳の山頂にたどり着いた。取材で三伏経由で登ってきたKさんがカメラを構えていて早速、Nさんに取材していた。

◆タイム
布引き滝出発  5:00
上部      7:40
布引き沢源流  10:00
稜線      12:10
小河内非難小屋 13:50

▲開花中だった草木

布引き滝上部
ツバメオモト シナノコザクラ コイワカガミ ヒロハコンロウソウ クロマメノキ

高山裏よりの稜線の花
キバナノコマノツメ タカネザクラ ヒメイチゲ

地元探訪 小河内沢支流布引沢を行く①奥深い沢

「布引きの滝」は、大鹿村の夕立神パノラマ公園(標高約1500m)周辺から見ることができる。
正に布を割いたような白い筋が緑の谷の中に確認することができる。望遠でみてもかなりのスケールが伝わってくるのでその直下への好奇心は絶えない。
数年前に布引き沢の上流を目指したが、装備不備で連続する小滝を上り詰めることはできなかった。
今回は沢屋のNさんと梅雨の晴れ間に2泊3日で溯行を試みた。

Nさんは風邪気味だったので、御所平に10時待ち合わせでのんびりとスタートした。私は今季初のアルパインスタイル。
ついてけるか心配だったけれど、とりあえず歩いてみなくては分からない。
小河内沢の本流は毎シーズン何回も遊ばせてもらっているのでそれなりに歩きなれている。
本流にあるいくつかのおなじみの滝に取り着きながら体を慣らしていく。
まずまずのタイムで右俣との合流点へ。左のV字2㍍を登る。

いよいよ布引き沢へ。ほどなく、Nさんがサンショウウオをみつけて手にもっていた。
この沢筋にはいると聞いていたけれど、はじめて会うことができ興奮した。
アカイシサンショウウオかどうかは分からない。瞳がキラキラとしていてヌメヌメしていて奇麗だった。
その後はいよいよロープも出していくつもの滝を登っていく。
ナメ滝6㍍は左から右へ、3㍍は石を伝う。
Nさんのルート選定とロープさばきが迅速なので、体力消耗も少なく集中できる。
有り難く、もくもくと経験を積ませてもらった。
しばらく日の光が限定的な狭い谷を行くが、出会う滝に夢中に取り付いては登っていくと、あるポイントで空の面積が広くなる。
そこへ落差60㍍ほどのジグザグの滝が姿を現す。
直下に向かって歩みを進めているとNさんが慌てて「くまだ!」といって走ってきた。
目と鼻の先で80キロくらいあると思われる成熊が慌てて尾根に駆け上がっていった。
熊に出会う前から腐敗臭がするなと思っていたが
流れの上部には、やはり鹿の死骸があった。
それを食べていたようだ。

それにしても彼はすごいところを駆け上がっていった。とても人間には登れないところを走っていったのだ。
「くまちゃんルート」はちょっと難しいということになり、それより下部の傾斜を登る。草付きで悪い足場。支点をとって荷揚げして登ると
ジグザグの滝の5分の4くらいのところにでた。
ここが今日のハイライト。滝の流れの下を潜って、ぬめった滝の右側を登る。
私はカッパのフードをかぶり忘れてびしょびしょになってしまった。
体温が下がらないように、呼吸を意識的に深めながらまたもくもくとまだまだある滝を登っていく。

いくつも滝を越えても、なかなか布引きの滝は姿を見せてくれない。
全国、そして世界の谷を歩いているNさんもここの谷の深さは格別だという。
そろそろ野営スポットを探さなければいけない時間になってしまい、ザックを置いて
周辺を探索し始めたところで、ついに布引きの滝は姿を見せてくれた。

落差60㍍。滝の下部には虹ができている。
ほぼ谷間に垂直に落ちていて広がらない滝なのでとても清楚な印象がする。
滝の左下にあるこんもりとした草原はまだ日が射している。
この丘を私たちは「ハイジの草原」と名付けた。私はここでぬれた体を乾かしながら行動食を食べ、
Nさんは荷物を置いて今日の野営スポットを探し、明日のルートを検索。
結局適当な平がないので、流れの脇の一角の斜面を借りて休むことになった。
たき火をして、濡れた体を温める。一息ついてから今日の夕食作り。

今宵はNさんの中央アルプスのお土産のギョウジャニンニクをキュウリと塩昆布のお漬け物に。
新玉ねぎとギョウジャニンニクのポトフ、鶏のささみはイブキジャコウソウと合わせてスパイシーに仕立てた。
そして、小河内沢の支流の黒の田沢の水で育てた自家製米。
ビールと日本酒で「布引きの滝」に乾杯。お楽しみは欠かせない。

◆タイム
待ち合わせ 御所平 10:00
出発        10:45
小日影沢出合    12:30
右俣出会      13:10
布引き沢出会    13:30
布引きの滝直下   17:00 (1800m付近)
野営スポット    18:00

▲開花中のだった草木
布引き沢下流
イワタバコ タケシマラン ユキザサ ヒロハコンロンソウ イブキジャコウソウ  クリンユキフデ ハタザオ トチバニンジン キヌタソウ 

布引き滝直下
チャボセキショウ ミヤマキンバイ グンナイフウロ ミヤマカラマツ ネコノメソウ クルマバツクバネソウ (シロバナ)エンレソウ

釣りもの☆鮎入荷中

鮎掛けシーズンです。
最近は愛知県の振草川や下伊那郡内の売木川に出かけて調達して参りました。
清流の鮎はカタは小さめですが、おいしさは抜群。
臭みもなく、喜んでいただいています。
右馬允では天然鮎を様々なお料理にしてご提供中。
鮎尽くしをご用命の方は
予約時に「鮎コース」とお言付けください。

お一人様 18000円(税別)にて承り中です。

伊那谷の旬のお料理は信州大鹿 右馬允で是非ご堪能ください。

谷の暮らしぶり

梅雨の晴れ間に外の作業をこまめにします。
草を刈ったり、田の草を取ったり
そうそう、梅仕事もこの季節ですね。

雨が降ったら体を休め、止んだら稼働させます。
天気とともに歩みます。