メルヘンな稜線

小一時間で稜線にでる。途中、クロマメノキが食べごろで
ついつい時間がかかってしまった。
大聖寺平からの道はまだガスっていて、陽は登っているが薄暗い中をいく。
ガスがかかっているから、足下の花々がより鮮やかに登り道を楽しませてくれる。

チングルマの綿毛とウサギギクのセットが旬らしい。
チングルマの赤い穂に白っぽい綿毛が沢山ついていてそこに水滴がはらんでいる。
光のかがやきも加わってなんともメルヘンな世界を演出している。
小赤石の手前の窪地の花畑まで来ると、「もう今日はここまででいいかな」と思うくらい見事な稜線の花々が出迎えてくれた。
チングルマ、ウサギギク、ミヤマシオガマ、タカネヤハズハハコ、ミヤマコゴメグサ、タカネマツムシソウ、イワギキョウ、トウヤクリンドウ、ミヤマシシウド、イワオトギリ、ノギラン、ミヤマアキノキリンソウ等。夏山はなんだかんだいっても瑞々しくはなやかでいい。
カメラのシャッターを切って、興奮気味に過ごした。

小赤石を通り過ぎてしばらくすると雷鳥の親子に出会った。
ひなは二羽だった。赤石岳の頂上に到着するとまだガスっていて視界は開けない。
とりあえず赤石大明神に挨拶をすませ、しばらく山頂で天気の回復を他の登山者と待った。
5分もするとガスが晴れ、聖や富士山、大鹿の谷が見渡せた。爽快な気持ちになったところで
ゆっくり引き返すことにした。

広河原小屋の前は相変わらず強い獣臭がしていたので
少し緊張気味に通過した。熊はテリトリーをもたないというがお気に入りのスポットはあるらしい。

小渋川の徒渉コースは遭難者も多く近年そんなに人ははいらないのかな
とおもっていいたけれど下山途中に5人の登山者に会った。
今日は「山の日」だったということを下山して地元紙で知った。

~タイム~
起床 4:30
テントサイト出発 5:00
大聖寺平 6:00
小赤石 7:20
赤石  7:50
赤石出発 8:20
大聖寺平 9:10
テントサイト着 9:50
出発 10:35
広河原小屋 12:10
高山の滝 12:50
七釜橋 13:45
駐車場 14:20