月別アーカイブ: 2018年9月

【季節のインフォメーション】気温の低下とカメムシ君

ここ数日でぐっと冷え込みが増しています。
野山の葉っぱも何となく、色づいてきている雰囲気がします。庭の黄色のモミジも明るく色づいてきました。
大鹿村へお出かけの際は、レイヤー(着重ね)スタイルでお出かけ下さい。
薄手のダウンや膝掛けなどあると安心です。

カメムシからのお手紙が届きました。
気温の降下に伴いカメムシが大移動を始める頃です。
右馬允は築100年の日本家屋のため、虫達の越冬に好都合な隙間がいっぱいあります。
そこで彼らは越冬の為に家の中に入ってきます。
自然のサイクル上、一般的なイベントです。

申し訳ありませんが、カメムシたちとの相部屋は避けられない状態の季節の入りますので予めご了承ください。
(カメムシの大移動シーズンはおおむね10月から11月)

「虫が極端に苦手な方」はこの時期のご利用を避けていただくのが無難です。

右馬允は「大地は私たちに属しているわけではない、私たちが大地に属している」の理念に賛同しています。

~カメムシ君からの手紙~

こんにちは。ようこそ! 信州 右馬允へ。

あなたがこのお部屋で見かけるぼくたち、
カメムシたちの多くは「クサギカメムシ」という種類です。
現在、ぼくたちは冬を越すために、大移動の最中です。
右馬允のような古い日本家屋は隙間がいたるところにあるので、入りやすいのです。
あなたの滞在中、これでもかってくらい、
いろいろな所でぼくたちを見つけてしまうかもしれません。
けれど、こわがらないで。
ぼくらは、ただ移動しているだけなんだ。また春が来たら外にでていくよ。
だから、つかまえようとせず、そっとしておいてくれると嬉しいな。
もし、あなたが力づくでつかまえようとすると、
臭い液を体から出してお部屋が臭くなっちゃうかもしれないよ。
虫が苦手なひとはぼくたちを外につまみ出そうとするけれど、仲間はたくさんいるんだ。
この季節は、ぼくたちを空気と同じような存在として感じてもらえるとうれしいな。
ほら、空気はつかまえて外に出したりしないように、ただそこにあるだけなんだ。
このオオシカ谷にはたくさんのいろいろな生き物たちがいるよ。
みんなそれぞれが、ここで生きていく力を前の世代から受け継いでいるんだ。
そんなチカラを感じていってほしいな。

【食材情報】山のキノコがピークです

山のキノコ祭り最盛期です。
年々季節がやや前倒し気味に進んでいます。
今年の山の中は、初夏のキノコから晩秋のキノコも一斉にでている感じで、今がピークの印象です。
マツタケも人間界では「豊作」と報道されています。
実際に「今」は良く採れていますが、自然のものなので10月は品薄になる兆しもあります。

おいしいものは美味しいうちに。

右馬允ランチは、10月中頃まで松茸コースのみご予約承り中
松茸料理 25,000円(税別)~ 

ご予約・お問い合わせは、お電話にてお願いいたします。
TEL:0265-39-2037

※表記価格はお一人様
※ご提供期間は松茸の収穫高によって早めに終わる場合があります 
※食材調達の都合上、ご利用日の2、3日前までのお電話でのご予約をお願いいたします。

【きのこれぽ】山のつるぴか ムレオオフウセンタケ

雨上がりの日、ムレオオフウセンタケを収穫に山へ。
このあたりでは通称トチシメジという。
山の中で、つるっとした傘に日の日差しをうけてつややかに輝いている様相は
栃の実のようだ。薄暗い林の中でもすぐにその存在を見つけることができる。

村内において私が認識している範囲内で彼らは、内帯(中央構造線よりも南側)の雑木林に生えてくる。
ここは様々な地質が入り組んでいて石灰岩地もあるせいか、なんだかミネラル感を感じるキノコだなと思う。
とてもしっかりとしたキノコで採り応えも抜群。すぐにザックいっぱいになる。

ご飯と炊き合わせたり、バターソテー、炊き合わせで楽しむこができるオールマイティーに楽しめるキノコ。

【農事れぽ】稲刈り始めました

この時期は山にキノコ狩りにいくか、稲刈りをするかで迷います。

今日は思い切って稲刈りを始めました。
今年はもち、うるち、黒米の三色田んぼ。
黒米はなんと今、花を咲かせています。実りの時期が遅い種類だということを育ててはじめて知りました。
もう水は止めているので、実が入るか心配なところです。

今日はとりあえず5分の1ほど植えた餅米を収穫。もちろん手刈りのはざ掛け米です。

このペースだと1週間はかかるかな、という感じ。
おいしい新米を楽しみに秋の空を愛でながらのんびりとやっています。

【食材れぽ】山のキノコマーケット

山に入ればキノコマーケット。
今年は晩秋のキノコから初夏のキノコまでなんでもとれる感じがしています。
自家食卓にも何種類ものキノコが、毎日代わる代わる登場。これだけの種類を楽しめるのは
山国ならでわだなとあたらめて思います。お隣さんとキノコの交換なども日常の楽しみの一つです。

さて、右馬允のお料理は
天然キノコをたっぷりと使ったお料理をお楽しみいただいています。
調理人自らが調達し、キノコの風味を生かしたメニューをご提供中。
本日から松茸料理のコースも始まりました。今年はちょっと早めな印象です。

大鹿の秋を五感でご堪能ください。

【峠れぽ】日本で最も高い峠といわれる三伏峠から

三伏峠(標高2580m)はお花畑の花も終わりすっかりクサモミジの季節です。

山小屋の前のナナカマドが赤い実を残しつつ、葉も役割を終え大地へ帰る準備をしていました。
山小屋の主人のMさんに聞けば今年は8月下旬で霜がきたといいます。
ここ数年、山の季節は前倒し気味に進んでいるとの印象だそう。
三伏峠までの道中は普段は見られないような標高のところにも食用キノコが見られ
山のにぎわいを感じました。

大鹿村は山の上から季節が降りてきます。
今年はどんな冬になるのでしょうか。

【大鹿れぽ】上蔵(わぞ)地区の二百十日の行事

今日は朝から防災訓練、日赤奉仕団と村の行事盛り沢山の一日。
しめは住まいのある上蔵地域の二百十日のお念仏の行事に参加した。
立春から数えて二百十日のこの頃は、台風の特異日。もっとも現代では二百十日より前に台風がくる事が多くなったように感じるが、田んぼでは稲が開花・結実する大事な時に台風の被害から守られるようにと念じる行事だ。ちょうど台風が近づいているので念仏を唱えておこう。
集まった15名ほどが車座になって大きな数珠を「(照るように)ナンマイダ」と声に出し念じながら回す。
この恒例の仏事は以前は主に集落のお年寄りが取仕切るものだったと言う。2時間余り数珠を回し念じていたそうだ。現在は行事は短略化はされているものの、集落の人たちと場を共有する場であり、祈りの儀式の存在にかつての暮らしぶりの有り様や人々の思いに想像を巡らせることができる貴重な機会となっている。お念仏の後は直会。今年の田畑でのそれぞれの挑戦や年配者が栽培方法等について教授する場面もあった。
私の7瀬ほどの田んぼはまずまずの評価をいただいた。

台風が去って土地が安定したら収穫作業がいよいよ始まる。