カテゴリー別アーカイブ: オオシカ谷の昆虫

【季節のお便り】お含み置きいただいた上でお出かけください。

10月上旬の急な冷え込みに暖房器具をあわてて出しましたが、ここへきて朝晩の冷え込みはそれほどではなく9月くらいの肌感覚でいます。ややちぐはぐなお部屋の風景となっております。

しかし、近年の極端な気候を鑑みると、油断は禁物です。

日中は驚くほど気温があがりますが、朝晩は10度を下回ることが多くなってくる事を想定してお出かけください。ご来訪の折には、軽めのダウンなどをご用意いただきますと安心です。

※お部屋やお食事処には暖房を完備しておりますが、寒冷地の寒さに慣れない方で初めてご利用の方には特にややつらい寒さとなるようです。ご不安な方は充実した防寒着をご持参ください。

10月8日くらいから季節のイベント「カメムシの移動」が始まっています。
右馬允は築100年の日本家屋のため虫達の越冬に好都合な隙間がいっぱいあります。そこで彼らは越冬の為に家の中に入ってきます。自然のサイクル上、一般的なイベントです。
大変申し訳ありませんが、カメムシたちとの相部屋は避けられない状態の季節に入りますので予めご了承ください。

毎年、カメムシの大移動シーズンはおおむね秋は10月から11月、春は4月、5月です。年間を通して「虫が極端に苦手な方」のご利用には向きませんが、上記の期間に置きましてはカメムシを部屋で見かける頻度が高まります。予めお含み置きください。

右馬允は「大地は私たちに属しているわけではない、私たちが大地に属している」の理念に賛同しています。

右馬允では駆除用のガムテープの貸し出しはおこなっておりません。

ガムテープのご持参について制限するものではありません。

カメムシ君からの手紙が届いています。

~カメムシ君からの手紙~

こんにちは。ようこそ! 信州 右馬允へ。
あなたがこのお部屋で見かけるぼくたち、
カメムシたちの多くは「クサギカメムシ」という種類です。
現在、ぼくたちは冬を越すために、大移動の最中です。
右馬允のような古い日本家屋は隙間がいたるところにあるので、入りやすいのです。
あなたの滞在中、これでもかってくらい、いろいろな所でぼくたちを見つけてしまうかもしれません。
けれど、こわがらないで。
ぼくらは、ただ移動しているだけなんだ。また春が来たら外にでていくよ。
だから、つかまえようとせず、そっとしておいてくれると嬉しいな。
もし、あなたが力づくでつかまえようとすると、
臭い液を体から出してお部屋が臭くなっちゃうかもしれないよ。
虫が苦手なひとはぼくたちを外につまみ出そうとするけれど、仲間はたくさんいるんだ。
この季節は、ぼくたちを空気と同じような存在として感じてもらえるとうれしいな。
ほら、空気はつかまえて外に出したりしないように、ただそこにあるだけなんだ。
このオオシカ谷にはたくさんのいろいろな生き物たちがいるよ。
みんなそれぞれが、ここで生きていく力を前の世代から受け継いでいるんだ。
そんなチカラを感じていってほしいな。

【自然観察】オオクワゴモドキ

図鑑でみてかっこいいイモムシだと思っていました。

やっと出会えましたオオクワゴモドキ。

ムクロジ科食とあったので庭のもみじをた食べていたのでしょうか。

見つけたのはモミジの下のノバラの枝でした。

蛹化寸前なのか、朝の時間帯だったせいなのか動きは緩慢でした。

【自然観察】カシワマイマイ メス

美しいメスの個体が地面に落ちていた。

キレイなので道から脇に運んであげましたが

もう役割を終えたようでした。

七月の終わりに見かけたでっぷりとしたイモムシは

白地に赤色のアクセントが美しい蛾になりました。

足の所にも細やかに赤を配置するのがおしゃれ上級といった風情です。