カテゴリー別アーカイブ: 100年前の大鹿を知る会

リニアを考える登山者の会 来村

リニアを考える登山者の会」の現地視察会が行われました。

大鹿の100年先を育む会」はガイドを務めさせていただきました。

午前中は、大河原の市場通りR152沿いをそぞろ歩きしながら、リニア工事で予想される懸念事項の他、大鹿歌舞伎や村民が大切にしている風景、風習などの御紹介をさせていただきました。また登山者の皆さんですので、日本のアルプスや大鹿村をウエ世界に紹介してくれたウエストンの碑やかつてウエストンが宿泊した民家(当時は旅館)のご案内も盛り込んでみました。

午前中は、他に青木地区に予定されている非常坑口、上蔵の変電施設予定地を見学していただき、残りのお昼までの1時間を中央構造線博物館でリニア工事現場(大鹿村)を俯瞰していただきました。

午後は上蔵、釜沢(長野県ではいち早く工事着手が望まれている場所)を見学していただきました。

雨でガスっていたのがすこし残念でしたが、現地を実際歩いてみることによって、大鹿村で今予定されている工事が、どれだけ住環境また自然環境に負荷をかけるものか感じていただけたかと思います。

日本で3000m級の山々にもっとも近い集落と言われている場所が工事現場になってしまうことを登山者の皆さんはどのように感じられたのでしょうか。

「リニアを考える登山者の会」はこの現地見学会にあたり、関係機関に要望書を提出しました。
詳細はこちらからご覧ください。

大鹿の100年先を育む会」では、御要望があれば現地視察をコーディネートさせていただいています。
お気軽にお問い合わせ下さい。

「第3回 植物入門講座」を開催いたしました

大鹿の100年先を育む会」では、身近な自然を更に深く学ぶ植物入門講座の第3回目を開催しました。

本日は村内外からおよそ25名余りの方が参加。

日頃、植生調査でナビゲートを務めてくださっている南信州植物調査会の蛭間啓さん(学術博士・学芸員)を講師に迎え、今回は「じいっと我慢の風がふく、一攫千金の風が吹く」と題してナビゲートしていただきました。

今日は植物たちの生活様式のはなし♪

彼らの生活様式はおもに3タイプに分類することができるみたいです。

一つ目、ガンガン稼ぎます!資産家のみなさん。生活スタイルでいうと葉っぱを多くだして光合成を盛んにしている植物たち。彼らは日当たりのいいところを好む傾向にあります。そして種もどんどん分布を広げます。例えばヨモギ、セイタカアワダチソウ、フキなど。一般的には「競争種」というそうです。

2つ目、「ストレス耐性種」省エネをしながらつつましやかに生活しています。日陰でもある程度大丈夫。ある物をつかって細く長く生きれるよ。乾燥地や貧栄養地などでじぃっと我慢しながら生活しています。うーん我慢しているというよりは、その環境を楽しんじゃってるかな。例えば、オクモミジハグマ、カノツメソウ、チングルマ、コケモモなど

3つ目、「放浪種」一攫千金を狙う。自分にぴったりな環境がやってきたときに。ブわっと芽吹き、種を増やします。オナモミ、トキホコリ、アレチウリなど。僕らは放浪するジプシープラントさ。

環境と合わせてそこに住む植物たちをみていくと、彼らが語りかけてくれそうですね。植物たちの生活スタイルは意外にも人間とおきかえることができました。あなたの生活様式はどれに当てはまりますか?(私は資産家に憧れるけど、能力的にはストレス耐性種かなぁ。山の麓に住んでるしね。)

さあ、次回は植物たちのコミュニティの話です。ひとつひとつの植物たちがよって集まると、さあどんな風が吹きはじめるのでしょうか?

■植物入門講座
次回は「植物の社会」

1月25日(日)午後2:00~です。

単発参加も大歓迎!!
※詳細はこちら

「100年前の大鹿を知る会」が開催されました

100年前の大鹿を知る会」が実施されました。
前回に引き続き、語り部は中川豊さん。
今回は諏訪大社にまつわる神話のお話や村の運動会のお話、地元の年中行事について。当時のことどもたちの歓声や笑い声が聞こえてきそうな楽しいお話をしてくださいました。

かつて何が喜びで悲しみは何だったのか、
今ある大鹿村の地に私たちが存在していることは
その人たちの歴史があったから。

時代とともに村も人も変遷していきますが、その昔に思いを巡らせることができる機会があるということは尊いことです。ありがとうございました。

12月のおススメイベント

大鹿の100年先を育む会」は、メンバーそれぞれが「どう生きるか」を模索する中で生まれる「想い」を尊重しています。
よって様々なイベントや勉強会が企画されます。
12月も各種講座がラインアップしておりますのでお知らせいたします。
どなたでも参加可能です。

■12月7日
「100年前の大鹿を知る会」
時間:午後1時
会場:中央構造線博物館学習室
お話:中川豊さん
※詳細はこちら

■12月14日、20日
「植物入門講座」
講座タイトル:『草木の風におもいを馳せる ~種名のさきの世界へ~』 
時間:両日 午後2時
会場:中央構造線博物館学習室にて
講師:南信州植物調査会 蛭間啓さん(学術博士・学芸員)
※詳細はこちら

「大鹿村」を人の歴史、植物からちょこっとディープに掘り下げます。
ワクワクしたい方、ときめいてしまった「あなた」のご参加をお待ちいたします!

「100年前の大鹿を知る会」が開催されました

100年前の大鹿を知る会」が開催されました。
今回は語り部に中川豊さんをお迎えし、お小さいころの生活ぶりを中心にお話しをしてくださいました。年末にしかお肉は食べれなかったり、白米のご飯も貴重だったお話を聞くと、数十年での生活の変化は驚くべきものだということが実感できました。単に貧しいという言葉にはおきかえれない、山の豊かさも感じました。本来はここで採れるもので十分暮らせるはずなのですね。

中川さんは「山男」だったことから村の山岳部についてもお話を聞きました。
明治後半から昭和10年代まで「赤岳会」(せきがくかい)というものがあったそうですが、残念ながら中川さんが入会する前に解散してしまっていてその詳細は明らかになりませんでした。

後半は民族資料館のろくべんかんまで御一緒していただき、かつての日常道具などを見学しながら具体的な使い方を教えていただきました。
中川さんが案内してくださったからこそ輝いてくるひとつひとつのエピソードがとても印象的でした。

次回、「100年前の大鹿を知る会」は12月7日(日)13:00から行われます。
是非ご参加ください。(※詳細はこちら

100年前の大鹿を知ろう!

大鹿の100年先を育む会」に新たな企画の登場です。
どなたでもご参加いただけます。
今週末、大鹿村を訪れるかた、近隣にお住まいの方は奮ってご参加ください。

かつての大鹿の人々は、どんな思想を持って、どういう生き方をしていたのでしょうか?
大鹿の100年前を知る会」に参加して、大鹿村に暮らすお歳を重ねた先輩方のお話にじっくりと耳を傾けましょう。
100年前にタイムトリップ!

今回は村の語り部 中川豊さんに昔の集落の行事や、子供のころの思い出、生活ぶりについてお話を伺います。

~「100年前の大鹿を知る会」スケジュール~

【日時】 : 2014年11月2日(日)13:00~15:00
【場所】 : 大鹿村中央構造線博物館 学習室
【参加費】: 無料 どなたでもご参加いただけます。
【主催】 : 大鹿の100年先を育む会
【後援】 : 大鹿村教育委員会、大鹿村公民会